小中高校生の不登校が35万3,970人と過去最多となる中、2025年9月に実施された全国調査で、保護者の91%が「不登校の子どもにとって家族以外とのつながりが大切」と回答しました。オンライン上で同じ境遇の子ども同士がつながる場についても、保護者の過半数が肯定的な見方を示し、孤独感の軽減や共感できる仲間との出会いへの期待が明らかになりました。
調査は富士ソフト株式会社と株式会社NEXERが共同で実施し、小学生から高校生の子どもを持つ全国の保護者132人がインターネット上で回答しました。賛同理由として「悩みを相談できる相手が必要」「家族には話しにくいことも外なら話せる」「自分の居場所を広げることが大事」といった声が寄せられ、家庭外のつながりが心の支えになるという認識が広がっている様子がうかがえます。
背景には、不登校児童生徒数が12年連続で増加している現状があります。文部科学省の最新データでは、2024年度の不登校児童生徒数は35万3,970人と過去最多を更新し、国は「誰一人取り残されない学びの保障」を掲げて対策を強化していますが、学校以外に子どもが安心できる居場所の整備は依然として課題です。
こうした中、インターネット上に仮想的な学習空間をつくる「教育メタバース」が新たな選択肢として注目されています。富士ソフトは教育メタバース「FAMcampus」を活用した不登校支援に取り組み、4年連続で文部科学省の実証事業に採択されています。2025年度は神奈川県、奈良県、名古屋市、大阪府貝塚市、埼玉県など複数自治体の不登校支援事業に採択され、安全性と匿名性を確保しながら学びと交流ができるオンライン空間を提供しています。
今後は、オンラインでのつながりが不登校支援の一つの柱として定着するかが焦点になります。自治体での導入事例が広がる一方で、効果検証や支援を必要とする子どもへの周知、通信環境の整備などの課題も残っており、現場の声を踏まえた継続的な検証と仕組みづくりが求められます。
【サービス情報】
FAMcampus 公式サイト
調査詳細コラム
https://famcampus.jp/column/601/
source: PR TIMES
